焼却炉撤去へ予算計上/宮古島市
24日の市議会臨時会に提案
上野新里にあるごみ焼却炉の取り扱いについて、宮古島市が解体撤去に関する費用の支出を24日に開かれる宮古島市議会臨時会に提案する。単費で1454万円を計上して一般会計予算の補正を求める。約2億円が必要とされる解体工事は14年度に一括交付金を活用して実施する方針だ。市当局は解体撤去後の跡地利用計画を検討し、県と調整を進めている。
市は22日の市議会議会運営委員会で一般会計補正予算案を説明。塵芥処理事務費として1454万円を支出する内容を示した。この予算をダイオキシン類調査などに充てる。
長濱政治副市長は「市長が12月議会で壊すと答弁しており、その流れの中での予算計上になる」と述べて理解を求めた。
質疑では、「最終的な撤去に向けての工程表を本会議で出せるか」とする質問があった。これに対して長濱副市長は「できます」と答え、臨時会で具体的に説明する考えを示した。
問題のごみ焼却炉は老朽化に伴って2002年に運転を停止した。その後、解体撤去を求める声が相次いでいるが、高額な費用を要するために手付かずの状態が続いている。
市は一括交付金の活用を模索してきたが、これまでは認められていない。今回は解体撤去後の跡地利用計画を立てて県と調整し、次年度以降の活用につなげていく方針だ。