大幅増加見込む久松/学区児童数
北は減少スピード増す/校区審議会で対応協議へ
21日に宮古島市学校区審議会(奈良俊一郎会長)が発足し2015年度以降の小学校通学区のあり方について、今後審議していくこととなった。第1回の会合で市教育委員会事務局から久松学区と北学区の児童数の見込みについて説明が行われ、久松では今後、伊良部大橋の開通などもあり、大幅に児童数が増加した場合は現在の規模では対応できなくなることや逆に北学区では減少のスピードが予想よりも速く、今後学級が減る可能性も示された。同審議会ではこうした状況を踏まえて新たな通学区について審議し、決定していく。
2013年5月1日現在における久松小学校の児童数は307人。北小学校は288人で、市教委によると今年度初めて久松の児童数が北を上回った。
久松の児童数は2006年度の253人から13年度は307人と人増加。この増加幅は市教委試算とほぼ同じとなっている。
北は、06年度の394人から13年度は288人となり106人の減少。市教委試算では13年度322人を見込んでいたことから減少のスピードは予想を上回っている。
北、久松両小学校とも現在の学校の規模は1学年2学級で、久松はすべての学年で2学級だが、北は5年生で1学級となっている。
また来年度、北はもう1学年で1学級になる可能性もあり、児童数の確保が急務となっている。
市教委の人口動態による児童数の予想でも、北は今後も減少傾向が続くと見込む一方で、久松は増加する予想で、さらに伊良部架橋開通がどのように久松学区の人口動態に影響するかについても同架橋開通後1年目に調査を予定している。
また、北、久松両学区における住宅建築数や共同住宅建築数でもその差は歴然としている。
住宅建築数で北はここ数年減少傾向が続き、昨年は市街地の小学校区で建築数が最も少なかった。一方の久松はここ数年建築数が急増し、昨年は市街地の小学校区で最も多かった。
共同住宅建築数でも北は年々減少しており09、10年は久松を上回っていたが11年以降は久松が建築数で北を大きく上回っている。
来月7日に市教委は校区審議会に対して2015年度以降の宮古島市全体の学校区についての諮問を行い、審議会では各校区の現状や人口動態、将来を見据えた協議を行う予定となっている。