故郷思う心を熱演/市こども劇団
完成度高く、観客感動/オリジナル劇初公演
宮古島市こども劇団の第1回オリジナル創作劇「はしり星にのって~あの空となり海となり~」(主催・宮古島市、市教育委員会)が26日、マティダ市民劇場で上演された。この日は午後1時と同4時からの2回公演で、見終えた観客からは子供たちに大きな拍手が送られたほか、「素晴らしかった」「子供たちの姿に感動した」「次も絶対に見に来る」などの感想が聞かれた。
初の創作劇となるこの作品は、いずみ凛さん作で東京芸術座の杉本孝司さんが演出した。
物語は、現代の宮古島が舞台。偶然、ウリガー(降り井)に居合わせることになった小学生から高校生までの少年少女たちが、100年に1度の大流星群が降る時刻に昔の宮古島の人に出会う-というストーリー。
故郷を思う心、宮古島で生まれ育ったことに自信と誇りを持っていろいろな分野で羽ばたいていくことの大切さを、芝居を通して呼び掛ける子供たちの姿に観客からは大きな拍手が起こった。
上演後は、出演者たちがこれまで支えてくれた周囲の人たちや観客への感謝の言葉を述べた。
劇を見終えた50代の女性は「宮古の子供たちがこんな素晴らしい表現ができることに感動した。次の劇も今から楽しみにしている」と述べた。
中学校2年生の女子生徒は「舞台で頑張るみんなは本当にすごいなあと感じた。自分も舞台で輝くみんなのようになれるようこれから頑張りたい」と笑顔で話した。
同劇団には現在30人が在籍。今公演では26人が役者として出演し4人が裏方として舞台を支えた。