幼稚園預かり保育実施へ/鏡原と下地で先行
市教委 議会に条例提案確認
宮古島市教育委員会(宮國博委員長)の第10回定例会が29日、市役所城辺庁舎で行われた。市立幼稚園預かり保育条例の議案提出依頼について協議し、2014年度から施行する内容で、市議会の3月定例会に提案することを確認した。市議会での条例可決を受け、今年4月からは鏡原幼稚園と下地幼稚園の2園で預かり保育を実施する予定となっている。
この条例は、市立幼稚園の教育時間終了後、幼稚園の管理下において教育課程外保育(預かり保育)を行うもので、園児の健全な発達を図るとともに保護者の子育て支援を目的としている。
預かり保育の対象は、実施する園に在園する園児で▽保護者および同居親族が労働、疾病、入院等により教育時間終了後、家庭内における保育が困難となる園児▽そのほか園長が預かり保育が必要と認める園児-となっている。
市立幼稚園の教育課程における教育時間とは、月曜日から金曜日の午前8時15分~正午まで(水曜日のみ「お弁当会」等のため午後1時まで)となっている。
預かり保育の実施日は、休業日を除く月曜日から金曜日まで。実施時間は教育時間の終了後から午後6時まで。ただし夏休み等の休業日は午前8時15分~午後6時までとなっている。
預かり保育を利用する保護者は、預かり保育料が必要で園児1人につき月額5000円。毎月10日までにその月分を納付する。
また、預かり保育において給食を受ける場合は別途その料金が発生するとしている。
今後、預かり保育の具体的内容については、対象の園と保護者との話し合いや説明会を行う予定となっている。
市教委では昨年末に行った会見で、子育て環境の改善・整備(市立幼稚園児および市学校低学年児の放課後預かり保育の保障)など5項目について積極的に取り組んでいくことを発表していた。
この放課後預かり保育を保障するために、現在進めている学校規模適正化の動きと連動しながら、小学校に隣接した施設を「子ども園」(仮称)とし、周辺地域に公園などを配置して子育てゾーンとすることなども検討している。
そのほか、定例会では今月発足した市学校区審議会に諮問する「市立小学校・中学校の校区編成」の内容についても確認した。
諮問は来月7日に開催される第2回審議会で行われる予定。