思いやりの気持ち育んで/人権コンサート開催
歌や踊りで意識高める
人権尊重思想の普及・高揚を図ることなどを目的に「みんなHappy人権コンサート」(主催・市など)が1日、マティダ市民劇場で行われた。コンサートでは、みやこ少年少女合唱団が美しい歌声と「人頭税オリジナル音楽劇」で観客を魅了したほか、下地勇さんも宮古方言の名曲を歌い上げ、会場に訪れた人たちに思いやりの心、人権に対する意識の高揚を呼び掛けた。
主催者あいさつで下地敏彦市長は、相手の尊厳を認めることと自由と平等の大切さを訴えながら「このコンサートを通して命の尊さ、かけがえのない人生について再認識し、基本的人権の尊重の大切さについて感じてほしい」と述べた。
また、共催の宮古地区人権啓発活動地域ネットワーク協議会の宮原善男座長(那覇地方法務局宮古島支局長)も「このコンサートを通して互いの人権を尊重することの大切さをより身近なものにしてほしい」と呼び掛けた。
第1部は「心のハーモニー」と題して、みやこ少年少女合唱団が美しい歌声を披露。「Smile~君はひとりじゃない~」では最後の舞台となる中学校3年生の7人が息の合ったハーモニーで歌い上げ、会場から大きな拍手を受けた。
第2部の下地勇さんコンサートでは、下地さんが軽快なトークとミャークフツの歌を披露。宮古の方言で優しく歌う下地さんの歌詞の内容に涙する観客の姿も見られた。
第3部の「人頭税オリジナル音楽劇」では、みやこ少年少女合唱団が人頭税の歴史を音楽劇で紹介した。
同コンサートは、市と宮古地区人権啓発活動地域ネットワーク協議会が共催で、2013年度地域人権啓発活動活性化事業として開催した。