14年度市予算案、合併後最大の367億円
大型建設事業費など要因
宮古島市は7日、2014年度一般会計当初予算案を発表した。総額は367億4800万円で、前年度当初予算に比べ23億9300万円(6・5%)増加し、合併後最大規模となった。中央図書館等建設に向けた実施設計費や用地購入費計6億1100万円、スポーツ観光交流拠点(コンベンションセンター)整備費5億9500万円の大規模事業のほか、生活保護費などの社会保障費の伸びなどが要因。歳入全体に占める自主財源の構成比は17%、依存財源は83%で、依然として国、県に頼らざるを得ない厳しい財政状況となっている。
新規事業は、第三子以降の出産に対し祝い金(5万円)を支給する交付事業や平良児童館建設事業、65歳以上の高齢者を対象に肺炎球菌ワクチン接種にかかる費用の一部を助成する事業など、少子高齢化対策に適応した。
教育現場の整備として狩俣小校舎と久松、鏡原の両幼稚園舎の改築事業をそれぞれ盛り込んだ。
そのほかの主な事業は▽与那覇湾環境総合整備事業(4900万円)▽伊良部地区防災施設整備事業(1億3700万円)▽ごみ処理施設等整備事業(20億9000万円)▽大道線道路改良事業(3億4000万円)―など。
歳入は、自主財源の柱である市税を前年度とほぼ同額の45億1200万円を見込んだ。
依存財源の地方交付税は126億7100万円で、前年度比1億5100万円(1・2%)の増となった。
一方、歳出は議員報酬や市長、職員の人件費が65億9800万円で、前年度比3億2300万円(4・9%)の大幅減となり、人員削減が進んでいることを裏付けた。
被扶助者に対して支給する扶助費は61億4400万円。生活保護費や医療費の増加などで前年度比2億6000万円(4・2%)増えた。
国民健康保険などを含む特別会計は149億400万円で、一般会計と合わせた総額は516億5200万円となり、前年度比33億8200万円の増となった。
予算案は市議会3月定例会に提案される。