「外国人に宮古の魅力を」・明戸正毅さん(68)
宮古初の特例通訳案内士
年々増加する県内への外国人観光客のニーズに対応するため、外国人観光客を案内できる人材育成などを目的に県が今年度から実施している県特例通訳案内士制度の試験に合格し、宮古初の特例通訳案内士(英語)となった城辺友利在住の明戸正毅さん(68)が7日、宮古島観光協会を訪れ喜びの報告を行うとともに同協会との連携を密にした宮古観光の振興発展にも意欲を示した。
宮古初の特例通訳案内士となったことについては「外資系の会社経験が長かったので英語で役立つことはないか探していたところ、この制度を知った。この資格を生かし宮古島への外国人観光客の誘致、案内、リピーターを増やす手助けをしたい」と述べた。
また、もっと多くの人がこの資格に興味を持ってほしいと話す明戸さんは「宮古の観光を発展させるためにもより多くの通訳案内士の仲間を増やしたい。英語だけでなく、中国語、韓国語の通訳案内士が求められている。そのための人材育成の手伝いもしていきたい。案内士の募集は6月ごろから始まるので呼び掛けていきたい」と話した。
同通訳案内士制度は、一定の語学力を有する者に対し、沖縄の地理、歴史、文化など必要とされる基礎知識に加え、接遇および旅程管理等に関する研修を行い、円滑に外国人観光客を案内できる人材を育成することを目的に今年度から県が実施している。
この事業を実施することにより、沖縄を訪れる外国人観光客のニーズの多様化・高度化や量的拡大に対応できる人材が育成され、受入体制強化が図られるとともに外国人観光客の満足度の向上とリピーターを見込んでいる。
この資格を得ると、報酬を得て、通訳案内(外国人に付き添い、外国語を用いて、旅行に関する案内をすること)を行うことができる。
明戸さんは、東京都出身で宮古島に魅了されて7年前にインギャーマリンガーデンに家を建てて住み、島の魅力を満喫しながら集落の人たちとも交流を深めている。