「静かで小回り利き快適」/超小型電気自動車
試乗会に市民ら参加/環境にやさしい次世代カー体験
宮古島市、本田技研工業、本田技術研究所、東芝で構成するプロジェクト推進協議会は11日、ホンダの太陽光発電による電力を使った超小型電気自動車(EV)「MC-ーβ」の試乗会を実施した。市民らが、環境への負荷の少ない次世代型の2人乗り車2台に分乗し、市内の目抜き通り約5㌔を運転した。試乗した会社代表、石原雄さん(39)は車の運転歴21年。「環境に優しい車で、静かで小回りが利いて快適だった」と感想を話した。試乗者はアンケート調査に協力した。
同協議会では、2013~15年度までの3年で社会実験を計画。この日は小型電動モビリティプロジェクトの一環で実施した。モビリティーは移動性などの意味。
同実験では、環境性能が高い超小型EVを再生可能エネルギーで運行することで、二酸化炭素削減と同時に市民の生活を豊かにすることを目指している。
軽自動車よりコンパクトな超小型EVは、全長2・49㍍、全幅1・28㍍、全高1・54㍍。最高速度は毎時70㌔、航続距離80㌔以上。バッテリーはリチウムイオン。充電時間は200ボルト高速で3時間以下、100ボルト普通で7時間以下。電気代50円で20㌔の走行が可能としている。
現在、超小型EV3台で社会実験中で、今週中には新たに2台に導入され計5台となる。今後の計画では、城辺に2台、平良・下地・伊良部に各1台配置する見通し。
この日の参加者らは、市役所平良庁舎前を発着に試乗車を運転した。
新里真由美さん(39)は息子で北中1年の蓮君(13)と試乗した。新里さんは「運転中は静かだったので、乗り心地がとても良かった。将来は環境に優しい超小型電気自動車を活用したい」と語った。
きょう12日午前10時から、市中央公民館を発着に試乗会が開かれる。