県外野菜高値スタート
JA1月末実績 品薄が相場上げる
JAおきなわ宮古地区営農振興センターが取り扱う今年の本土出荷野菜は、高値スタートを切った。高値の要因には、品薄に加えて宮古産野菜の品質の良さを挙げた。同センターが昨年4月から今年1月までに取り扱った県外出荷野菜の総販売額は、前年同期と比べ微増の4億1100万円。総出荷量は1368㌧で前期比104㌧(8%)増えた。
1月の品目別キロ単価はゴーヤー504円(前年同月498円)、トウガン251円(同211円)、オクラ1168円(同1111円)、インゲン1164円(同1010円)-といずれも前年同月より高値だった。
宮古の野菜生産農家の栽培技術は年々向上し、市場から高い評価の声が聞こえるという。
宮古産野菜は県の品評会でも毎年金賞を受賞し、今年もカボチャ(伊佐博勝さん、伊良部)、トウガン(嵩原健一さん、下地)、ニガウリ(平良二美さん、上野)の3品目で金賞に輝いた。
昨年4月から今年1月末までの品目別累計販売額はゴーヤーの1億9800万円(同比10%増)が最も多く、全体の約5割を占めた。販売量は505㌧(同比21%増)だった。
ゴーヤーは苦みが特徴。栄養分はビタミンCを豊富に含む。1988年のウリミバエ根絶に伴い、本土出荷が可能になった。消費拡大にはNHKの連続テレビ小説「ちゅらさん」も一役買った。
宮古はトウガンの主要産地で、冬場の本土市場では宮古産が取引量のほとんどを占める。1月は昨年末の低温や日照不足の影響で品薄となり、相場を上げた。
トウガンの累計販売額は1億800万円(同比16%減)。数量は671㌧(同比4%減)となった。
オクラは近年生産機運が高まり、昨年4月には拠点産地に認定された。ほぼ毎日収穫し毎日のように現金が入ってくるため「金のなる木」と好評という。販売額は5300万円(同比7%増)、数量は66㌧と同比8%増えた。
カボチャは同比31%増の3100万円。数量も102㌧、同比85%増と大幅に伸びた。