搬入キビに鉄筋、機械破壊
宮糖城辺工場 被害額1千万円
宮古製糖(安村勇社長)城辺工場で14日、搬入されたサトウキビの中に鉄筋6本が混入し、圧搾機などを破壊した。同社によるとこのような事故は操業以来初めて。二つある製造ラインの一つがストップしている。機械の修理費などの被害額は約1千万円に上るという。
同社によると、鉄筋は長さ約90㌢、直径約2㌢で、農家が「キビの山」を作る時に使用する鉄筋より一回り大きい。
同社の職員は「午後2時40分ごろ、『ガーン』という金属が壁に当たる音がしたため機械を止めた。絞りかすの中から鉄筋5本が見つかり、しばらくすると同じような鉄筋1本を見つけた」と語った。
シュレッダーハンマーと呼ばれるキビを細かく砕く機械や圧搾機のロールの歯の部分がそれぞれ破壊されており、同社は「今期の操業は応急措置で乗り切るしかないが、キビを搾る量が少なくなるなど影響は出る」と話している。
安村社長は「キビの山を作る鉄筋やパイプ、鎌などは毎年のように見つかるが、こんな大きな鉄筋が工場のラインで見つかったのは初めてだ。農家が汗を流して収穫したキビをきちんと処理していきたい。作業の際には、キビの中に金属などが混入していないか確認してほしい」と呼び掛けた。
キビを搬入する運転手に対しても、宮古地区トラック事業協同組合を通して注意を促す予定という。