「ゆとりの心育んで」/教育を語る市民大会
ニッポン放送アナウンサー 垣花さんが基調講演
16日にマティダ市民劇場で開かれた「宮古島市の教育を語る市民大会」で、宮古島市出身でニッポン放送所属アナウンサーの垣花正さんが基調講演を行った。垣花さんは「逆境を面白がれるぐらいにゆとりの心を持てるかどうかが、生きていく上では大事なこと」と自らの経験を例に強調。その上で「子供たちにすてきな言葉を掛けて、ゆとりを育ててあげてください」と応援の言葉を送った。
垣花さんはニッポン放送入社後半年間の研修の中で「なまりも抜けなし、ニュースも読めない。これでは使い物にならない」と上司に言われショックを受けた。
そんな折り拾う神ありで、垣花さんの前に変わり種のディレクターが登場。入社1年目の10月10日、人柄が重視されるパーソナリティー番組「オールナイトニッポン」にいきなり抜てきされた。
同ディレクターには「何もできないからこそ、何かできるものがあるはずだ」との考えがあったのだという。
「沖縄出身だからこそ、できることがある」。垣花さんは不利な要素をすべて逆手に取る、そんな逆転の発想を同氏から教えてもらったという。
母がいつも言い聞かせている「どんなことがあっても、元気でさえいればそれでいい」という多くを求めない優しい言葉に勇気づけられたことや、小学校5年生の時の担任砂川道雄さんとの出会いが、成長を後押ししたことも語った。
垣花さんは現在「垣花正のあなたとハッピー」など、数多くの番組にレギュラー出演し活躍している。