市長が工場関係者を激励/沖糖宮糖
引き続き安全操業を
下地敏彦市長は20日、1月8日の操業開始以来、24時間体制で安全操業を続けている沖縄製糖宮古工場と宮古製糖城辺工場を訪問し、両工場の関係者を激励、元気づけた。ジュース、玄米ドリンクを贈り、両工場のさらなる発展を祈念するとともに無事故・無災害を願った。
両工場ともこの日で44日目の操業を迎える。各工場とも今期の総生産量見込みの搬入原料の50%以上を処理し、後半の処理稼働に万全を期している。
沖縄製糖宮古工場で、下地市長は「今期の製糖期は後半に入った。天候不順が続いていたが、これからは天候も回復する見通し。これからも安全操業に取り組んでほしい」と激励した。
砂川玄悠専務と謝花聡総務部長が対応した。「今期の総生産量は13万㌧を見込み、うち6万9375㌧を処理した。19日現在の平均糖度は13・73度で、これから糖度は上昇するものと期待している」と説明し、今後のキビ増産に向けては春植え株出しの普及拡大を挙げた。
宮古製糖城辺工場で、下地市長は「数年後にキビの手刈り作業がピークを迎え、今以上に機械刈りが増えると思う。それに向けた対応を考える必要がある」と提言した。
対応した安村勇社長と長濱哲夫専務は「城辺工場の今期の当初キビ総生産量は10万7000㌧を予想していたが、その後の調査で10万4900㌧とした」と下方修正を語った。その上で「19日現在の平均糖度は13・04度。昨年の台風による塩害の影響のせいか、糖度がなかなか上がらない」と話し、今後の課題としてハーベスターの増車確保を挙げた。
宮古製糖伊良部工場では、長濱政治副市長が訪れ激励した。同工場は昨年12月25日に操業着手、この日で58日目を迎える。長濱副市長は、24時間フル稼働に尽くす関係者らの労をねぎらった。