口蹄疫想定し実働演習/県農水部
関係者100人参加 死亡家畜の埋却方法など確認
「死亡家畜の埋却等に係る初動防疫演習」をテーマにした2013年度第4回県特定家畜伝染病防疫実働演習(主催・県農林水産部、実施主体・宮古農林水産振興センター家畜保健衛生所)が21日、宮古合同庁舎と市内長間地区の共同埋却候補地(市有地)で行われた。宮古で口蹄疫よる死亡家畜を想定した埋却実働演習が実施されたのは今回が初めて。県・市、JAおきなわ、獣医師会、家畜改良協会、建設業協会などの関係者ら約100人が参加し、死亡牛の埋却方法などの作業を確認した。
実効性ある防疫体制の確立を図るのが目的。市内で口蹄疫が発生し、死亡家畜を指定の埋却場所に埋めるまでの演習作業を実施。防疫ステーションの消毒ポイントで車両消毒、埋却場所で重機を使い掘削地への石灰散布・ブルーシートの被覆、ダミー死亡牛の投入・死亡牛への石灰散布などの作業を連携して実演した。
実働演習に先立って同庁舎で防疫活動講習が行われた。参加者らは▽口蹄疫の発生動向と防疫実働演習の意義▽口蹄疫の特性-を学んだほか、初動防疫対応と実働演習概要について説明を受けた。
宮古島では共同埋却候補地は、長間地区と野田地区の2カ所となっている。
埋却実働演習後、畜産農家の荷川取広明さんは「実際に口蹄疫が発生し、牛が死亡した場合、スムーズに埋却されるかどうか疑問を持つ。口蹄疫が発生しないことを祈るしかない」と語った。