海風浴びて快走/ロマン海道・伊良部島マラソン
970人伊良部路駆ける/最長Aは加持が優勝
第15回ロマン海道・伊良部島マラソン(主催・いらぶ観光協会)が23日、伊良部島と下地島の一円で行われた。4部門に計970人が出場し、海風を浴びながら風光明媚な二つの島を駆け抜けた。最長20・8㌔のAコースは宮古島市の加持岳志(42)が初優勝、女子は佐賀県から出場の中村和子(38)が制した。4部門全体の完走率は99・48%。
伊良部島マラソンは、参加者の健康増進と地域の活性化が狙い。毎年島内外から多くのランナーが出場して汗を流している。
最長Aコースには313人が出場した。佐良浜中学校前を出発し、伊良部島の海岸線を抜けて下地島を回り、ゴールのB&G体育館前を目指した。
伊良部地区の史跡「ヤマトブー大岩」前に差し掛かると、来年開通する伊良部大橋が目前にくっきり。ランナーはその壮大な景観に歓声を上げていた。
B(14・6㌔)、C(7㌔)、D(2・3㌔)はB&G体育館前を発着。下地島をほぼ一周するBコースには181人が挑戦、下地島空港周辺道路を折り返すCコースには296人が挑んで完走を目指した。
ファミリーコースのDコースには親子ら67組180人が出場した。佐和田の浜を一望できる海沿いのコースを走って汗を流し、家族の絆を深めていた。
最長Aコース総合優勝の加持は序盤から飛び出して圧勝。1時間15分46秒の好タイムで制した。レースを振り返り「涼しくて風も例年に比べると弱くて走りやすかった」と話した。初優勝には「うれしい。いろいろな大会に出ているが、優勝は初めてなので素直に喜びたい」と笑顔だった。
Aコース女子の部を制した中村も貫禄のレース運びを見せた。総合でも5位に入る実力を発揮して初出場で優勝を決めた。「最後まで気持ちよく走れた」と会心のレースを誇った。
各部門の上位入賞者・組は次の通り。
【A(20・8㌔)】①加持岳志1時間15分46秒②千田信康1時間18分34秒③齋藤直毅1時間20分32秒
【B(14・6㌔)】①伊佐孝明51分33秒②君島拓郎54分35秒③砂川幸男57分3秒
【C(7㌔)】①保坂優作29分12秒②川満拓夢29分38秒③與那覇魁士29分40秒
【D(2・3㌔)】①打出啓二・賢太郎11分23秒②與那覇悟・律子・健真14分4秒③古波蔵孝子・剛輝14分8秒