学級生活に満足5割/東小
道徳教育研究発表で報告
文部科学省の道徳教育実践研究校に2年間指定されている東小学校(下地政昭校長)は24日、2013年度(1年目)の発表会を開いた。研究主題には①心豊かにより良い生き方を求める児童の育成②道徳の時間を要に命を大切にする心を育む-などを設定し学校を挙げて研究に取り組んできた。
資料調査部が行った子供の本音を把握するQ-Uテスト(高学年)では、学級生活に満足している児童が全国より9ポイント多い47%いたことを報告。一方、いじめや他児童とのトラブルの可能性のある児童が全国の18%よりやや多い23%を占めたことも指摘した。
高学年には「温かい人の交流が生まれ、望ましい集団が確立されつつある」と評価。しかし「70%の子供たちが学級生活満足群にいる状態が望ましいといわれている」述べ、一層仲のいい集団に導いていく必要性を示した。
「命を大切にする」という主題設定の理由には「テレビゲームなどの機械とだけ向き合う子供が増え自然や動植物、人間とのかかわりが希薄化し、命の尊さについて考える機会を失っている」-ことを挙げた。
あいさつで下地校長は「新たな学校教育目標に『頭をきたえ 心をみがき 体をつくる』を設定した。道徳教育研究の機会を、目標達成に向かう大きなチャンスだととらえている」と述べた。
報告は研究主任の与那覇彰子教諭が行った。今後の課題には「人材バンク」の活用や命を多面的にとらえた授業づくりの工夫などを挙げた。