地元で品質検定へ/日本ソバ
検査員育成研修始まる
日本ソバなどの農産物検査員育成研修会が24日、市役所上野庁舎で始まった。第1週(24、25日)が講義、第2週(3月4日)が実技の日程。資格は6月の試験に合格して取得できる。
検査員育成研修は、国の所得補償交付金を受けるために品質検査が14年度か義務化されることに伴い、実施することになった。
品質検査場は、市役所上野庁舎ですでに設置。同所では「1等」「2等」「3等」「規格外」のランク付けを行い、等級ごとに交付金単価が決まる。
新年度から始まる検査は当面、沖縄本島の検査機関が検査員を宮古島に派遣して実施。今年夏までには地元で検査員を育成して行う。
研修会には、4人参加した。講師は沖縄総合事務局生産振興課の儀間盛宏企画指導官。儀間さんは「検査員は検定だけでなく品質改善のための助言も行う」などと、仕事の内容を説明した。
宮古における日本ソバ栽培は、前里和洋教諭が指導する宮古総実高校の環境班が先駆けとなった。経済栽培は日本ソバの料理を提供する「食菜 かま田」を営む鎌田賢さんが4年前に開始。現在、栽培面積約10㌶、年間生産量は6㌧に達した。
サトウキビとの輪作が可能な日本ソバ栽培は畑の有効利用や農家の所得向上、地下水保全など「一石三鳥」の効果を生み出すと注目を集めている。