5人が難関を突破/4級海技士筆記
2年生複数合格は同校初/宮総実
宮古総合実業高校(伊志嶺秀行校長)海洋科学科2年生の伊志嶺拓海君、上地道仁君、奥浜竜馬君、来間大記君の4人が4級海技士(航海)の3科目すべて、松川太一君は運用の1科目の筆記試験に合格した。同試験に2年生の複数人が合格するのは同校初。5人は24日、報告会を開き喜びを語った。
海技士とは大型船舶を運航するために必要な免許。6級から1級までの区分があり4級は日本近海で1600㌧の船舶の船長となれる資格。筆記試験には航海、運用、法規の3科目がある。
同校では一昨年に2年生1人が同級筆記試験に合格しているが、複数人の合格者が出たのは今回が初めてとなった。5人は2月6、7日に沖縄本島で行われた試験を目指し、昨年12月から毎日のように放課後、夜8時ごろまで、担当する大嶺由紀教諭らの指導の下、勉強を行ってきた。
同校で行われた合格報告会で伊志嶺校長は「頑張った結果が成果となった。おめでとう」と5人を激励した上で、「まだ通過点。もっと上の免許を目指し、将来の水産業の担い手として社会で頑張る人材になってほしい」と呼び掛けた。
伊志嶺君は「将来は大型船の船長になりたいので、次は3級海技士で全科目合格を目指し頑張りたい」、上地君は「今回の合格は科のみんなや先生のおかげ。将来は大型船などいろいろな船に乗ってみたい」、奥浜君は「全科目合格できたのは先生や周囲のサポートのおかげ。将来は大型船の船長になりたい」、来間君は「先生や周りの支えがあって合格できた。次は3級海技士が目標。将来は水産関係の仕事をしたい」、松川君は「今回は1科目のみの合格だったので、次回は残り2科目に受かるよう頑張りたい」とそれぞれ語った。
4級海技士の資格を取得するために筆記試験合格者は今後、船員として所定の乗船経験を行った後、口述試験に合格し、免許講習を受ける必要がある。