人口増加策などただす/多良間小6年生
一般質問に15人登壇/初の「子ども議会」開く
【多良間】多良間村「子ども議会」(新里愛議長)の一般質問が26日、同村議場で行われた。同小6年生15人が登壇し、日常や学校生活の中で気付いた疑問や課題などを質問。伊良皆光夫村長ら村当局に改善策や対応策などを求めた。
社会科の授業の一環。村の政治の働きを理解し、村民生活の向上に寄与する資質や能力を養うことを狙いに初めて行われた。
まず、新里議長が「出席議員15名であります。定数に達しておりますので、ただいまより多良間村子ども議会を開催します」と開会を宣言した。
この後、一般質問が行われ、登壇した安里元気君は「村の人口が年々減少している。どのような対応をしていくのか」と村の課題をただした。
伊良皆村長は「Iターン者やUターン者の支援で、人口増を図りたい」と答弁した。 外間あゆむさんが「多良間-宮古間の飛行機は1日2便までしか運航できないのか」と質問したのに対し嘉味田勝空港管理課長は「増便については今後検討していきたい」と述べるにとどまった。
ほかにも「村全体にバリアフリーやユニバーサルデザインなどの工夫はあるか」「水納島に建物を造る計画はあるのか」など島の将来についての質問や「小学校の図書室や視聴覚室のクーラーが壊れている。外のトイレも詰まりやすい。取り換えや修理の計画はあるか」など、学校施設の改善を求める質問もあった。
村議会の森山実夫議長はあいさつで「未来を担う子供たちが多良間島に関心を持つ良い機会」、友利哲市教育長は「昨年12月に村議会定例会を傍聴した成果がみえた。村の問題に関心の目を向けることは素晴らしいこと」とそれぞれ開催の意義を強調した。
羽地美野さんは「緊張したけど普段体験できないことができて勉強になった」、運天功倖君は「初めての体験で緊張した。議員の席にも座れ、副議長も経験できて楽しかった」とそれぞれ感想を話した。