適切管理で増収を/サトウキビ株出し栽培
管理機実演会で認識共有
サトウキビの株出しを管理する機械の実演会が27日午後、平良松原の圃場で行われた。生産農家ら関係者約50人が参加し、適切な株出し管理に伴う増収に向けて認識を共有した。宮古ではここ数年、株出しが急速に拡大しており、今期の利用申込面積は776㌶。27日現在「利用は順調」(さとうきび対策室)で施工率は4~5割とみられる。
宮古地区で稼働している株出し管理機は計55台。この管理機を効率的かつ効果的に運用することを目的に実演会を開いている。2013年度は3回目。
実演会の冒頭、さとうきび技術員会の平良正彦会長は「株出しが急速に増えているが、反収が今期は平均4㌧台とみられている。これでは株出しが低コストとは言っても農家のやる気が失われる」と懸念。「この実演会を通して、適切な株出し管理の早期実施を呼び掛け、反収の増加につなげていきたい」と述べた。
この後、管理機の実演が行われた。参加者は▽株ぞろえ▽施肥▽農薬散布▽除草剤散布-と一度に四つの作業を同時にこなす管理機の性能を再確認した。
実演会ではこのほか、製糖工場への今期サトウキビの搬入状況をはじめ補助事業、新しいキビの品種、メイチュウ類防除についての説明があり、参加者が情報を共有。一層の増産に向けて決意を新たにした。