操業2カ月、品質上昇/宮古本島サトウキビ
沖糖13・97度、宮糖13・24度
宮古本島内製糖2工場の製糖操業が開始から2カ月を迎えた。両工場ともに品質が上昇傾向にあり、7日現在の平均糖度は沖縄製糖宮古工場が13・97度、宮古製糖城辺工場が13・24度といずれも基準糖度(13・1~14・3度)帯に達しているが、この段階では平年値を下回っている。今後一層の上昇が期待される。
沖糖宮古工場に7日までに搬入された原料は9万7300㌧。手刈りと機械刈りの搬入比率は、機械刈りが52・24%で手刈り原料を上回っている。
糖度区分別の原料構成比は、基準糖度帯の原料が全体の46・69%。糖度帯以上の原料は36・06%、糖度帯以下は18・25%だった。
1㌧当たりの農家平均手取額は国の交付金を含めて2万1657円。
宮糖城辺工場には7日現在7万8324㌧の原料が搬入された。沖糖同様に機械刈り原料の比率が高く全体の53・07%を占めた。
糖度区分別構成比は基準糖度帯の原料が45・88%となり、糖度帯を上回る原料は12・78%、残り41・35%は糖度帯以下だった。
1㌧当たりの農家平均手取額は2万1117円(国の交付金含む)。
今期サトウキビの生産量は地区全体で30万㌧以上が見込まれているが、品質面では伸び悩んでいる。
気象条件が要因で、台風被害からの回復が遅れている。工場では「回復が1カ月遅れている。生産量(搬入量)は平年以上だが、品質は今のところ厳しい。今後の上昇を期待したい」などと話している。