佐渡山(平成国際大)が全国V/重量挙げ全日本ジュニア
トータル159㌔の自己新
重量挙げのJOCジュニアオリンピックカップ第34回全日本ジュニア選手権大会は15日、栃木県立県南体育館で行われ、女子53㌔級に出場した佐渡山彩奈(宮古高校卒-平成国際大1年)がトータル159㌔(スナッチ69㌔、ジャーク90㌔)の自己新記録で初優勝した。佐渡山は17日、宮古毎日新聞社の電話インタビューに「優勝はうれしいが、目標の(トータル)160㌔に1㌔足りなかったので悔しいとの気持ちが強い」と話した。
大会でのスナッチの自己ベストは70㌔。練習では72㌔を挙げていたが、この日はわずかに届かなかった。
ジャークでは90㌔を挙げて自己記録を更新。さらに上の91㌔を狙ったが惜しくも失敗した。
昨年のインカレでは個人3位に入り、平成国際大の上位入賞に貢献した。
同大の野澤雄一監督は「競技を始めてから期間が短い分、伸びしろがある。宮古の選手はバネがあり身体能力が高い」と話した。
高校時代に佐渡山を育てた宮高の渡慶次晃監督は「順調に記録を伸ばしている。昨年の夏休みに一時帰島し一緒に練習したが、目的意識を持って取り組んでいることがうかがえた。今回の優勝は、目標をさらに上に設定できるきっかけになったのでは」と語った。
現在、佐渡山は国際競技力向上のための強化活動拠点「味の素ナショナルトレーニングセンター」でジュニア強化合宿に参加している。
「今は練習を積み、目の前の大会に全力を出し切るだけ」と佐渡山。後輩たちには「ライバルたちも増えたと思う。切磋琢磨し、さらに上の記録を目指してほしい」とエールを送った。