IT活用し自立支援/沖縄セルラー、KDDIなど
多良間村で「親子ケイタイ教室」
【那覇支社】県内の地域活性化を支援するコンサルタント会社カルティベイト(本社・那覇市、開梨香社長)は17日、沖縄セルラー電話やKDDI,若林靖永京都大学教授と共同で、沖縄の離島に住む子どもたちの教育環境や情報リテラシイー(活用能力)の向上を図るため、「沖縄離島 15の春 旅立ち応援プロジェクト」の推進を発表した。
同プロジェクトは、地元中学校を卒業後に宮古島や石垣島、沖縄本島の高校への進学を目指す小規模離島の中学生を対象に実施する教育支援。自立した高校生活を送るために必要な資質や考え方、情報リテラシーを身につけられるようにIT(情報技術)を活用した教育を行う。沖縄セルラー電話とKDDIが進める離島を含めたLTE(携帯電話通信高速化)エリアの拡大により、プロジェクトを展開する。
具体的施策としてタブレット端末(平板型液晶画面)を活用した生徒と英語版の離島ガイド「Shimap!(シマップ)」作成や「スマート教材」の授業の実施、離島での「親子ケイタイ教室」を開催する。
沖縄セルラーは30台のタブレット端末を無償提供する。KDDIと沖縄セルラー電話主催で「親子ケイタイ教室」を実施する。15の春を迎える中学3年生の親子を対象に、親子双方が持つ携帯電話利用への不安を払拭し、快適に活用できるように注意すべき点やトラブル回避術などを学ぶ。
「親子ケイタイ教室」は3月から北、南大東島でスタートし、20日には多良間島で開催する。
伊良皆光夫多良間村長は「島の子供たちが誘惑を断り犯罪に巻き込まれない強い意志を持つことが大事。今回のプロジェクトで子供たちの認識が深められるように期待したい」と話した。