PM2・5測定機を設置/宮古福祉保健所
データは環境省HPで公表
県は先月21日に宮古福祉保健所(仲宗根正所長)に大気汚染微小粒子状物質PM2・5を観測する測定機を設置し、同日から運用を開始している。1時間おきに自動測定したデータは直接、県環境保全課に送信され、測定数値は県ホームページから環境省のホームページにアクセスし各地域の情報を閲覧することができる。17日現在、県内では同物質の「注意喚起レベル」の数値は観測されていない。
PM2・5問題は中国で濃度上昇により大きな社会問題となっているが、国内でも中国などからの越境大気汚染物質として問題化している。粒子が非常に小さいため肺の奥まで入りやすく、呼吸器系疾患や肺がんのリスク、循環器系への影響が懸念される物質。
同物質の環境基準値は1日平均1立方㍍当たり35マイクロ㌘以下で、「注意喚起レベル」の暫定数値は1日当たり70マイクロ㌘。同数値を超えると予想された日の午前5~7時に85マイクロ㌘を超えると「注意喚起」が発表される。
同濃度が注意喚起レベルを超えた場合、県では▽屋外での激しい運動をできるだけ減らす▽外出時にはマスクを着用する▽室内の換気は必要最小限にする▽洗濯物を室内に干す-などを呼び掛けている。
同測定機は県内ではこれまで中部福祉保健所のみの設置であったが、県の9月補正予算で宮古のほか、八重山、中部、名護の設置が決まった。また、那覇市立保健所は市の独自予算で同測定機を設置した。
県ホームページのURLはhttp://www.pref.okinawa.jp/site/kankyo/hozen/taiki/pm25.html