福島の子供を笑顔に/南小児童
バザー収益を保養実行委へ
「福島の子供たちに、たくさんの笑顔を」-。南小学校(屋嘉比邦昭校長)の児童が18日、福島の家族を宮古島に招く活動を展開している「うむい宮古島保養実行委員会満月」のメンバーに寄付金を贈った。寄付金は校内バザーの収益金。自ら行動し、東日本大震災に伴う原発事故で苦しむ福島の人々のために集めた。
バザーに取り組んだのは間もなく卒業する6年生の児童。「バトンタッチ・バザー」と銘打って家庭から持ち寄った衣類、本、学用品を父母らに販売した。
集めた寄付金の贈呈式は同校で行われ、前児童会のメンバーが、うむい宮古島保養実行委員会満月のメンバーに直接手渡した。
前児童会長の荷川取麟汰君と、前副会長の新城日奈世さんは「6年生みんなで勉強道具などを販売して集めました。福島の子供たちの笑顔のために役立ててください」と話し、同会の保養活動に期待を込めた。
これに同実行委員会の瑞慶山麗子さんは「福島の皆さんは多くのストレスを抱えているので、宮古島で過ごす時間は心の保養の時間になる」と説明。「皆さんの努力は、必ず形になって表れる。これからも一緒に行動してほしい」と話して感謝を込めた。
うむい宮古島保養実行委員会満月は昨年7月、福島の家族を宮古島に招いて交流を深めた。今年も同様の活動を計画している。