事業総利益は1億6000万円/森林組合09年度
市有地に3万8000本植樹
宮古森林組合(組合長・下地敏彦市長)の理事会が17日開かれ、2009年度の業務報告(案)や10年度事業計画(案)を承認した。2009年度決算は売り上げに相当する事業総収益が1億6267万円。単年度剰余金は6万1000円、累積で85万1000円の黒字を計上した。事業計画には、今年度も引き続き花と緑豊かな生活環境づくりに力を入れていく方針などを盛り込んだ。同案は、26日の総会に提出する。
09年度の造林は、市の委託を受けて8・6㌶の市有地に3万8000本を植樹。保育は、225㌶で実施した。県委託では、25㌶の保安林で改良(新植)や保育を展開した。
部門ごとの収益は、木炭販売が36万3000円(2・7㌧)。市や県の委託を受けた森林整備は、1億1187万円(259㌶)となった。県の委託で苗生産などをする利用事業は、3527万円。購買事業では、苗木や資材など732万円を売り上げた。直営の養苗事業は735万円(1万5790本)だった。
組合に事務局を置く「美ぎ島宮古グリーンネット」の事業では、昨年12月に県などと共催して、「美ぎ島宮古の森植樹祭」(参加者200人、植栽本数1550本)を行なったことを報告した。
森林率が16%と低い宮古の課題として、水源かん養林や防風、防潮林育成の必要性を指摘している。
事業計画には▽良質な木炭生産と販売促進▽造林を強力に推進し活力ある森林資源の保護育成に努める▽民間からの業務委託に積極的に取り組む▽苗の安定的な生産供給に努める-などが示された。