05/03
2025
Sat
旧暦:4月5日 友引 辛 
産業・経済
2014年3月25日(火)9:00

戦略的産業の確立目指す/キビ戦略会議最終会合

第2期実証事業を確認/残渣液肥の商品開発など


最終会合では戦略的エタノール産業の確立に向けた取り組みなどを話し合った=24日、市平良庁舎会議室

最終会合では戦略的エタノール産業の確立に向けた取り組みなどを話し合った=24日、市平良庁舎会議室

 宮古島サトウキビ利活用戦略会議(委員長・長濱政治副市長)の最終会合が24日、市平良庁舎会議室で開かれ、第2回会議までに出された案を基に、同事業の最終方針を決定した。第2期実証事業では宮古島の基幹作物であるサトウキビから製造されるバイオエタノール製造副産物を積極的に活用するため、蒸留残渣液を使った液肥の商品開発などを行い、E3製造と併せて普及に取り組んでいくことなどを確認し、戦略的エタノール産業の確立に向けて取り組むことを決めた。

 同会議は市、りゅうせき、商工会議所、JAおきなわ宮古地区本部、製糖工場、日本アルコール産業、観光協会、青年会議所の代表らで構成。E3で使用するバイオエタノール製造のほか、市のエコアイランド事業とサトウキビ利活用をリンクさせながら、同製造工程で副産物として製造が可能な残渣利用の液肥を開発普及することで、「循環型農業」をアピールするなどを戦略的産業として位置付けた。

 前回の会議までにバイオエタノール事業が環境モデル都市においては代表的な施策であり、その製造に係るコストに課題があることを確認し、コスト低減化のために副産物収入利益を捻出して1㍑単価を引き下げるという案が出された。

 第2期実証事業ではE3からバイオエタノール事業全般に視野を拡大し、残渣利用の産業化を核として▽肥料市場における商品化▽宮古島を代表する高付加価値商品の企画および開発-を行っていく。

 戦略的エタノール産業の確立に向けて①バイオエタノールの量的拡大と製造段階でのコスト低減化②流通コストの見直しによる低コスト化③液体肥料などの早期の商品化④蒸留残渣液の有価物を宮古島を代表する高付加価値化商品として開発する-ことを確認した。

 これらの取り組みからサトウキビの生産・残渣活用を通じた「宮古島ブランド」の創出を図ることを最終方針として据えた。

 同事務局の大金修一エコアイランド推進課長は「いかにサトウキビに付加価値を付け、地域資源として活用した地域づくり、社会システムづくりを行うかが今後の方向性だと考える」と述べ、今後、市民周知を含めて島内外にアピールすることなどを話した。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2025年5月1日(木)9:00
9:00

子どもは無料や半額

児童福祉週間で各施設   最大11連休となるゴールデンウイーク(GW)が始まっている。入域観光客数がコロナ禍以前に戻りつつある宮古島では多くの観光客が訪れ、各空港が混雑しているほか、島内各地の行楽地では観光客に加えて地元の家族連れなどでにぎわいを見せ…

2025年4月23日(水)9:00
9:00

多良間島、3部門で上位/マリンダイビング大賞

「初めて行きたいエリア」1位/スキューバダイビング専門ウェブサイト   【多良間】年間125万人が利用するスキューバダイビングの専門ウェブサイト「マリンダイビングWEB」が発表した「マリンダイビング大賞2024」の年間ランキングで、多良間・水納島が「…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!