基本方針に「地域力」/宮古島商工会議所
「特産品拡め隊」設置/総会で事業計画を承認
宮古島商工会議所(下地義治会頭)は25日、第78回通常議員総会を同所で開き、2014年度の事業計画と収支予算を承認した。事業計画は基本方針に「役に立ち地域力を生み出す商工会議所」-などを明示。テーマに地域や企業活力向上などを挙げ、その実現に計画を着実に実行すると方針を示した。具体的計画には、「宮古島特産品拡め隊」の立ち上げなどを盛り込んだ。新年度予算は前年度と比べて505万円(3・5%)増の1億4722万円(一般会計4807万円、特別会計9914万円)を編成した。
冒頭あいさつした下地会頭は「消費税増税の影響がどう出るか分からないが、会員のニーズに合わせてしっかりと対応していきたい」と述べた。
商工会議所は企業(団体)や社会を結び付ける事業をプロデュースしていくことが使命だと、役割を位置付けた。
市街地の活性化については観光協会など関連機関と連携して「歴史・文化など宮古らしい地域資源を活用してにぎわいのあるまちづくりの再生に向け、市内を周遊できる仕組みづくりに取り組む」と新計画を打ち出した。
商店街での防犯カメラ設置や西里通りの下水道整備など、従来の課題解決に向けた活動も引き続き推進していく。
航空路線の維持拡大では①関西~宮古直行便、福岡~宮古直行便の復活②東京~那覇~宮古間乗り継ぎ路線の拡充③アジアからの外国客入域促進を図るため国際線の定期便やチャーター便誘致-などを要請していく考えを強調した。
産業観光の確立に向けては農業や漁業者と会員企業が一体となった「宮古島特産品拡め隊」の立ち上げに取り組み、同時にブランド化も推し進めて方向を示した。宮古島市と多良間村の特産品合同開発支援事業も推進する。