反対・自粛求め決議を可決/米軍艦船寄港・軍用機飛来
宮古島市議会
開会中の宮古島市議会(下地明議長)9月定例会は24日午前、平良港に寄港している米海軍掃海艦「ディフェンダー」(1312㌧、乗員84人)などに関し「米軍艦船および米軍用機等の来島反対と自粛を求める決議」を全会一致で可決した。12月に米海軍第7艦隊音楽隊を乗せた軍用機が宮古空港を使用する予定。
決議は「長崎県佐世保基地所属の米海軍掃海艇『ディフェンダー』が本市や沖縄県の自粛要請を押し切り、去る日『乗員の休養と友好・親善の目的』として平良港に入港、日まで停泊した。去る5日に、米海軍第7艦隊音楽隊が宮古空港に軍用機で着陸し、本市のマティダ市民劇場を使用して演奏会を開催するという動きに対し、軍用機使用の自粛要請を行ったばかりである」と説明。
その上で「本市は、今回の米海軍掃海艇の平良港寄港に対しても、平良港は民間船舶のための港であり米海軍掃海艦の入港を自粛するよう、外務省沖縄事務所に要請、また沖縄県も在日米海軍司令官や在沖米国総領事に自粛要請を行っている」と指摘。
さらに「米海軍掃海艇が市や県の自粛要請や市民団体の抗議にも拘わらず、平良港への入港を強行、軍人が市街をかっ歩するさまは辛酸をなめた悲惨な戦時中を想起させ、平和を希求する市民に不安の与えたことは誠に遺憾。米軍艦船および軍用機などの本市への来島を厳に自粛するよう決議し、強く要請する」とした。
あて先は外務省沖縄事務所、在日米海軍司令官、在沖米軍総領事館。