佐良浜漁港 利用計画を答申/策定委員会
生鮮市場の新設など/下地市長「イルカ飼育」を提言
来年1月に開通予定の伊良部大橋を見越し「佐良浜漁港利用計画」を検討している、同漁港利用計画策定委員会長の漢那一浩伊良部漁協組合長らは26日、下地敏彦市長に答申した。下地市長は、石垣市新港地区のビーチでイルカと触れ合う施設を取り上げた上で「石垣で飼育するイルカは和歌山県から購入していると聞く。佐良浜漁港内でもイルカを飼育し、観光客の呼び物にできないか。また漁港区域の一部を埋め立てし、漁民の住宅地に利用できないかどうか」と提言した。
同委員会は、大橋開通に伴って定期航路廃止により佐良浜漁港の利用可能が大きく変動することが予測されるため、継続して同漁港内の活性化を図るのが目的で設置された。昨年11月~12月26日までに計5回の策定委員会を開いた。
同漁港の整備方針は▽憩い・レクリエーション機能の向上▽地域内外の交流促進・活性化▽水産業および観光振興-の3本柱。
主な活用施設・整備要望は①離島振興総合センター跡地②待合所(サンマリンターミナル)③浮き桟橋④生鮮市場・海鮮食堂(仮)⑤緊急物資陸揚げ施設(耐震強化岸壁側用地)⑥畜養・養殖施設-の6点。
同センターの跡地には現在、東屋と公衆トイレが整備され4月から供用開始される予定。また高速旅客船が活用している浮き桟橋はマリンターミナルと併用した有効活用を提案。
生鮮市場の新設では、現在平良港で仲買人が設置してある鮮魚販売店施設の撤去とそれを佐良浜漁港内に移設する案が示された。
緊急物資陸揚げ施設は、現在フェリー2隻が利用している岸壁付近に提案。この岸壁前面の海域に「畜養・養殖施設」案が示された。