「やえづき」の就役祝う/関係者が式典
高性能の新巡視艇に期待
宮古島海上保安署の新巡視艇「やえづき」の就役式典が26日、平良港ターミナルビルで関係者を招いて盛大に行われた。式典の出席者たちは高性能で最新の機器を装備した同船が活躍し、海の安心安全に大きく貢献することに期待を寄せた。
式辞で同署の山中洋署長は「新やえづきは操縦性能や警備能力が強化され、船内の照明もLED化されるなどエコアイランド宮古島にふさわしい巡視艇。装備された機能をいかんなく発揮して海
上の安全、治安維持のため皆さんの期待に応えてくれると思う」と述べた。
また、第11管区海上保安本部の中島敏本部長は「宮古島に配備された高性能型の『やえづき』が美ら海の安全安心に大きく貢献することを確信している。乗組員はその能力を最大限に活用し、地域住民の期待に応えてほしい」とあいさつした。
来賓祝辞で下地敏彦市長は「近年の東シナ海では中国漁船の衝突事故や不審船などさまざまな問題が発生している。このような情勢の中、『やえづき』が就航したことは漁業関係者にとっても心強い。海難救助や外国船による違法操業など、海域の安全と安心に取り組んでほしい」と呼び掛けた。
そのほか、「やえづき」の山木戸奨船長は「この巡視艇の素晴らしい能力を最大限に活用し、常に最高のパフォーマンスをするための土台を構築することが私たち乗組員の使命。今まで以上に宮古島に密着し、業務にまい進することをここで約束したい」と述べた。
この日は、式典の前に関係者を対象にした船内見学会も行われた。
新「やえづき」の長さは32㍍、幅6・5㍍で、総トン数約100㌧。最高速力は36ノット(時速約67㌔)以上となっている。