11/22
2024
Fri
旧暦:10月21日 赤口 己 
社会・全般
2014年3月28日(金)9:00

沖電、新規20件を保留/太陽光発電

接続限界量超え

市が継続導入を要請/全国では初の事例


下地市長(右)が沖縄電力の島袋離島事業部長(左)に太陽光発電設備の継続導入について要請した=27日、平良庁舎市長室

下地市長(右)が沖縄電力の島袋離島事業部長(左)に太陽光発電設備の継続導入について要請した=27日、平良庁舎市長室

 沖縄電力(大嶺滿社長)が宮古島市での太陽光発電の新規接続を保留していることが27日明らかとなった。下地敏彦市長は同日同社に対し、同発電設備の継続的な導入を求める要請書を提出した。同社取締役離島事業部の島袋清人部長が要請書を受け取った。同社は既に買電を開始している1万㌔㍗分と買い取り接続を許可した7700㌔㍗分については買い取りを継続するが、今月10日現在、新規申し込みのあった20件については接続を保留にしている。再生可能エネルギー固定買い取り制度施行後、接続保留になったケースは全国でも初の事例だという。

 要請書を受け取った島袋部長は「真摯に受け止め持ち帰り対応したい」と述べるにとどめた。島袋部長の説明によれば、同社が保有するメガソーラーの太陽光発電を除いて、宮古島市では計1万7700㌔㍗分の接続契約がある。同電力量の買電を超えた場合、通常電力の送電に支障を来す可能性があるという。

 現在、宮古系統電力(海底ケーブル送電の離島分を含む)は、宮古発電所(最大出力1万9000㌔㍗)、同第2発電所(同4万㌔㍗)、ガスタービン発電所(同1万5000㌔㍗)で供給しているが、太陽光発電の設置増加に伴い、買電が増加。通常電力の供給を維持するための発電所稼働限界量「下げ代(さげしろ)」の値が未知数であり、接続契約が現在の値を超えた場合、突発的な停電などが起こる危険性もあるという。

 同社では国や関係機関と調整し、接続限界量を調査分析しているが、分析結果が出るまでは新規の接続契約を保留したい考えだ。

 これに対し下地市長は「市ではエコアイランド宮古島宣言のもと、全国に先駆けて再生可能エネルギーの普及拡大や効率的な利用を進めてきた。今後も引き続き継続導入を検討してもらいたい」と要請し、市民に対しても十分な説明を行うよう求めた。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年11月21日(木)9:00
9:00

宮古島北部の魅力PRへ

ローカル体験提供プログラム きょうからサービス開始/沖縄トヨタなど   沖縄トヨタ自動車(本社浦添市、野原朝昌代表)はこのほど、観光庁の「地域観光新発見事業」に採択されたことを受け、トヨタ・コニック・プロ(本社東京、山下義行社長)と宮古島観光協会(吉…

2024年11月14日(木)9:00
9:00

牧山公園活用へ要望集約/市観光商工課

構想策定へ整備方針説明/地域住民との意見交換会   市観光商工課(砂川晃徳課長)は12日、伊良部牧山公園活用基本構想の策定に向けた伊良部地域住民との意見交換会を伊良部球場会議室で行った。事務局が展望台や周辺整備など市観光推進協議会の議論を基にまとめた…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!