消費税8%スタート
「納得しない」「今後じわじわ」/スーパーなど混乱なく
1日から消費税率がこれまでの5%から8%に引き上げられた。市内の大型スーパーなどでは大きな混乱は見られず、普段と変わらない買い物風景だったが、「納得していない」とこぼす市民も。「8%の実感はこれからじわじわくるだろう」と今後に不安を抱く声も聞こえた。
買い物を終えた40代の女性は、8%への増税について「増税されることはそのまま生活に響くので納得していない。しかし、それよりも駆け込み需要でどこのスーパーでもトイレットペーパーや洗剤などが売り切れているのでそっちの方がびっくりしている。早く商品がそろってほしい」と話した。
50代の男性は「正直まだそんなに実感はない。これから車や大型の家電など値段の高い商品を購入するときに増税を感じるかもしれない」と話した。
24時間営業の大型スーパーでは、税率の改正に伴い1日の午前0時に店を閉め、値札の変更やレジのシステム上の調整などを行い、同日午前9時に準備を整えて再オープン。税率変更後の営業も大きな混乱はなかった。
市内のガソリンスタンドでは消費税増税前日の3月31日、値上がり前に給油しておこうとする車が順番待ちの列をなしているところも見られたが、1日は閑散とした状態となっていた。
あるスタンドの店員は「普段とは比べものにならないくらい少ない。1週間はこの状態が続くと思う。予想できたことで仕方がないこと」と語った。
市内のタクシー会社各社は増税を受け、初乗り料金430円で走行できる距離を従来の1200㍍から1167㍍に短縮。加算距離も375㍍で60円から365㍍で60円に変更する実質的値上げを実施した。
ただ、値上げに伴う大きな影響は見られていない様子。市内スーパー前で客を待つタクシー運転手は「これまでと特に変わらない。買い物帰りにタクシーを利用する人も、これまでと変わらずいる」と話す。
市内の路線バスは、いずれも初乗り料金は140円に据え置かれたが、一部区間で10~20円の値上げとなったが、バス会社への苦情などは寄せられていないという。