一部運転を開始/JA集出荷場
選果機導入で作業効率化
平良西里(野原越)にこのほど建設されたJAおきなわの農畜産物集出荷貯蔵施設が2日、一部の運転を開始した。この日はゴーヤーを搬入し、県内では初めて導入された最新鋭の選果機を使ってサイズや形を識別した。今後は順次取扱量を増やしながら品質やサイズの基準を統一。市場の信頼向上や生産物のブランド化につなげる。
初日は、平良地区の14農家のゴーヤー1㌧弱が搬入された。選果機のベルトコンベヤーに投入すると、同機に搭載されたカメラがゴーヤーのサイズや形を自動で識別して分類。作業員が手際よく箱に詰めた。
運転初日ということもあり、集出荷場には作業員のほかにJAやメーカーの職員が多数来場。選果機が正しく識別しているかどうかを調べたり、作業工程の役割分担をしたりして本格運転に備えていた。
この施設は品質の安定を求める市場のニーズに応えて建設。約6億320万円の事業費を投入した。
敷地面積は1万4000平方㍍、施設面積は3260平方㍍。場内にはマンゴーとゴーヤーの高機能選果機を設置、カボチャやトウガンなど船舶に積む野菜を置くスペースは1500平方㍍を確保した。
現在、宮古島の集出荷場は旧市町村に分散しているが、今後は新しい集出荷場1カ所に集約していく。