野菜・果実販売8億3000万円/JA13年度実績
ゴーヤー初めて3億円突破/マンゴー前年度の7倍
JAおきなわ宮古地区営農振興センター農産部が2013年度に取り扱った県外出荷野菜・果実の販売額は、前年度と比べ8681万円(12%)増の8億3876万円となった。品目別にはゴーヤーが3億256万円と、初めて3億円の大台を突破。マンゴー(1億1669万円)は、前年度の7倍に伸びて全体の成績を押し上げた。
同農産部は「14年度以降は、選別基準(品質、サイズ)の統一をより徹底する新集出荷場の稼働に伴い、市場の信頼が高まり、販売増が期待される。早い時期に10億円を達成したい」と大台を視野に入れる。
県の本土までの農林水産物輸送費補助は、13年度も農家を元気づけた。補助金は航空機がキロ当たり115円以下、船舶が35円以下。補助金は、3月末までの出荷実績に基づいて交付される。
ゴーヤーの出荷量は784㌧と前期より64㌧(9%)増えた。好天や農家の栽培技術向上、面積拡大などが増産に結び付いた。
ゴーヤーは独特の苦みが特徴で、ビタミンCを多く含む沖縄を本場とする野菜。1988年のウリミバエ根絶後は本土への移出が自由になり、健康ブームに乗って需要が増え、今では本土でも主要野菜に成長した。
カボチャの販売額は1億3920万円で、前期比2178万円(19%)増と、大幅に伸びた。販売量は406㌧(同比89㌧、28%増)。2年連続の不作を挽回するため、部会員一同奮起したという。部会員が増え、受粉期11月の天気にも恵まれた。宮古産完熟カボチャは品質の評価が高く、生産拡大が期待されている。
トウガンは846㌧(同比13%減)を出荷し、販売額は1億5497万円(同17%減)となった。
トウガンの生産量は県全体の8割を占め、国内でも有数な産地。今年の春は宮古産の出荷量が減り品薄となったため、3月のキロ単価は267円と高騰した。
マンゴーの出荷量は95㌧と前年度9・9㌧の約10倍に増えた。「あたらす市場」に共選マンゴーを出荷したことが、実績を躍進させた。
宮古島市のゴーヤー、トウガン、カボチャ、マンゴーの4品目については県が、ブランド化を視野に拠点産地品目に認定している。JAはブランド化に向けて「定時、定量、定品質」の生産出荷体制構築に努めるなど、取り組みを強化している。