宮古本島 生産量は24万4500㌧/2013-14年産サトウキビ
宮糖城辺の搬入が終了/地区全体では32万㌧超え
製糖操業中の宮古製糖城辺工場は5日午前、2013-14年産サトウキビの搬入を終えた。操業開始から88日間で10万8700㌧を搬入し、平均糖度は13・50度だった。沖縄製糖宮古工場の搬入量を合わると24万4500㌧となり、宮古本島内のキビ生産量は前期並みの実績となった。これに宮糖多良間の搬入量、操業中の宮糖伊良部の予想搬入量を加えると、宮古地区全体では32万㌧を超える生産量が見込まれている。
宮糖城辺は、5日午前9時45分に最後の原料を搬入した。同社によると搬入の終了日が4月に入ったのは1989年以来となる。
搬入日数が88日間に及んだのは、機械刈りが急増していることが要因。雨天時にハーベスターの稼働が制限され、必要な原料を確保できなかった。
搬入量は前期比で8500㌧ほどダウンしたが、当初見込んだ量を約1000㌧上回る実績となった。反収(10㌃当たりの収量)は6・1㌧となり、前期より約700㌔少なかった。
全体の収穫面積は1769㌶。夏植えが928㌶で前期より238㌶減少、株出しは前期比367㌶増の746㌶だった。春植えは95㌶(同比65㌶減)。
糖度区分別の原料構成比率は、基準糖度帯(13・1度~14・3度)が44・61%と最も多く、基準帯以上の原料は21・84%、基準帯以下は33・55%だった。
1㌧当たりの農家平均手取額は2万1368円(国の交付金含む)で、宮糖管内の手取額合計は23億2300万円となった。
宮糖では、原料の搬入期間が大幅に延びたことを懸念している。要因となった機械刈りは全体の59・3%を占め、前期より12・9ポイントも増加。来期はさらに増えると見ており、ハーベスターの増車などの対応が必要とする考えを示した。
宮糖城辺工場の搬入終了で、宮古地区の三つの工場の実績が確定。操業中の宮糖伊良部工場は、17日ごろの終了を予定している。