11/22
2024
Fri
旧暦:10月21日 赤口 己 
産業・経済
2014年4月10日(木)9:00

延べ9486頭を受託/和牛ヘルパー13年度実績

前年度比23%増/高齢化に伴い増加傾向


旅行の際などに飼養管理サービスを利用している古城さん=9日、平良西里

旅行の際などに飼養管理サービスを利用している古城さん=9日、平良西里

 JAおきなわ宮古地区畜産振興センター畜産部のまとめによると、畜産農家が2013年度に、和牛ヘルパー事業を利用して飼養管理などを委託した牛は、延べ9486頭に上り、前年の7709頭より1777頭(23%)増えた。受託料金は同比364万円(27%)増の1739万円。利用実績は、事業の便利さの浸透や農家の高齢化に伴い、増加傾向にある。利用料金のうち、半分の828万円は国が農家に補助した。

 JAと宮古和牛ヘルパー利用組合(伊波広次郎組合長・ヘルパー約25人)が連携して取り組む同事業は、地域の助け合いによる、ゆとりある肉用牛生産環境の確立を目的に、2001年スタートした。
 事業は①冠婚葬祭や旅行、傷病時の際の飼養管理②競り市場への牛輸送や競り上場への誘導③削蹄-に利用している。

 冠婚葬祭などの際の飼育管理委託頭数は4231頭(前年度比708頭、20%増)、市場への輸送や競り誘導が2337頭(同比559頭、31%増)、削蹄が2918頭(同比510頭、21%増)。

 金額は削蹄が最も大きく930万円、市場への輸送など612万円、飼養管理が197万円となった。

 平良西里の古城正良さん(66)は兄妹同士の旅行や冠婚葬祭、沖縄本島に住む孫を訪ねる時などに飼養管理サービスを利用している。兄妹の旅行は毎年行っており、3年前の北海道旅行の時は6日間利用した。

 「ヘルパーは、大変助かる。ヘルパーがいないと旅行に行けない。市場への輸送や競りへの誘導にも使っている」と、ヘルパーの仕事を高く評価した。

 畜産関係者らは、飼育管理に縛られる状況からの解放が、若い経営者の増加に結び付いていることも強調する。

 飼育管理の1日当たり基本料金は2000円で、1頭当たり300円。10頭を1日間預けると料金は、5000円になる。市場までの輸送は1頭当たり3000円、競り誘導が2000円。削蹄料は子牛が2400円、成牛が3400円。利用申し込みは、JA畜産部と各資材店で受け付けている。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年11月21日(木)9:00
9:00

宮古島北部の魅力PRへ

ローカル体験提供プログラム きょうからサービス開始/沖縄トヨタなど   沖縄トヨタ自動車(本社浦添市、野原朝昌代表)はこのほど、観光庁の「地域観光新発見事業」に採択されたことを受け、トヨタ・コニック・プロ(本社東京、山下義行社長)と宮古島観光協会(吉…

2024年11月14日(木)9:00
9:00

牧山公園活用へ要望集約/市観光商工課

構想策定へ整備方針説明/地域住民との意見交換会   市観光商工課(砂川晃徳課長)は12日、伊良部牧山公園活用基本構想の策定に向けた伊良部地域住民との意見交換会を伊良部球場会議室で行った。事務局が展望台や周辺整備など市観光推進協議会の議論を基にまとめた…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!