空港に直売店開設へ/コーラル社
地元の特産品を販売
コーラル・ベジタブル社(下地敏彦社長)は今月23日に、直売店「宮古島空港市場」を開設する。真榮城忠之専務が9日、同社で記者会見して明らかにした。再建に向けて収益を確保するための手段の一つ。宮古島の農水産物を使った加工品や農産物などを取り扱う。
真榮城専務は「主力はアロエの加工販売だが、(別口の事業で)売り上げを伸ばして体力を付けないと再建はできない」と述べた。
宮古島空港市場は、空港ターミナル2階の特産品販売所「みーや」と入れ替える形で設置する。
商品は街中の加工所の製品を中心に自社オリジナルも含め宮古の物産に限定して取り扱う。販売は売店での直接販売だけでなく、インターネット通信販売にも力を入れる。
現在、取引先との商談や商品の絞り込みを行っているという。
本業の農産物加工面での再建策は、アロエを中心にマンゴーやゴーヤーなどを使った新商品の開発と販売拡大による損益改善を描く。
真榮城専務は会社の役割について「宮古島市の農業振興と、農家所得の向上のためになくてはならない会社と思っている。会社の事業は農業振興のみならず、地域活性化にもつながっている」と述べ、会社再建は必要だとの考えを強調した。