入園者20万人突破/宮古島海中公園
開園から3年で達成/地元利用者増が課題
宮古島海中公園(宮古島海業管理センター)が3日、開園以来入園者数累計20万人を突破した。開園は2011年4月6日(プレオープン)。約3年間で、当初の計画を大幅に上回る実績となった。
初年度の入園者数は約8万人、12年度が約6万5000人で13年度は約5万3000人だった。初年度、2年目と好調に推移していたが、3年目はほとんどの月で前年度を下回った。この実績を受け、今後は広告宣伝などのPRやイベント活動に力を入れ、入園者数の増加を図る。同園の鳥海喜代志事業課長によると、初年度と2年目は大々的な情報発信があり、珍しさなども後押しし入園者数も当初計画を大幅に上回った。
20万人突破で宮古島観光協会の豊見山健児会長は「予定より早く来園者が20万人を突破した。約7割を観光客が占め、雨天の時でも観光が楽しめる施設として喜ばれている。今後は、磯遊びの施設を充実させ、さらなる来園者の増加に努めていきたい」と話した。
入園者数の増加に向けては地元の人たちの利用が課題で、同園では誘客のためのイベントなどに力を入れる方針。
鳥海課長は「3年経ち、藻やサンゴも徐々に増え、それに伴い魚の種類も増えている。見られる魚が日々違うので、毎回新鮮な楽しみがある。たびたび足を運んでほしい。隣接してきれいに整備された公園もあるので、ぜひ遠足にも利用してほしい」と呼び掛けている。
過去3年間で通年の入園者数を月別に見ると、毎年3月が安定して多く、夏休みの8月は他の月と比較すると少ない。主な原因として、3月は天候が安定しており、ツアー客や春休みの利用客が訪れるが、8月前後は台風の影響で、休園を余儀なくされる日が多いことが上げられるという。
鳥海課長は「今後、年間入園者数6万人を維持しつつ、PR活動や地元の人たちに喜ばれるイベントを実施して、年間入園者を安定して7~8万人に増やしていきたい」との考えを示し「地元の人たちに愛され利用されることが大切」と話した。