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産業・経済
2014年4月12日(土)9:00

「北福波」6年連続1位/種牛精液払い下げ

2800本、全体の6割占める
13年度家保まとめ/肉質優れ産子高値


産子の枝肉が優秀な成績を収めている北福波(資料写真)

産子の枝肉が優秀な成績を収めている北福波(資料写真)

 宮古家畜保健衛生所のまとめによると、2013年度の県所有種雄牛の精液払い下げ本数は、宮古島生まれの名牛「北福波」が2864本と最も多く、08年度以降6年連続1位となった。肉質に優れる北福波は、産子が高く売れるため農家の人気が高く、宮古地区全体の払い下げ本数(4653本)の6割を占めた。精液払い下げ2位は、伊江島産「勝群星」の1574本だった。

 北福波の産子の13年度の1頭平均価格は49万9000円(宮古、多良間家畜市場合計実績)と、全体平均47万3000円を2万6000円上回った。

 北福波の育種価(遺伝能力)は、特に脂肪交雑(霜降りの度合)に優れ、ランクはトップの「H」。肉質のばらつきが少なく、上物率は高いという。

 肥育した産子は、本土の枝肉共励会で最優秀の成績を収めるなど、全国的にも評価が高い。

 父は「北国7の8」、母の系統に全国的にも有名な「安福165の9」と「安波土井」を持つ。交配は増体面でややばらつきが見られるため、体積のある母牛への交配が望ましい-としている。

 98年10月10日に生まれた北福波は15歳と、高齢化した。県は現在、後継種牛の育成に取り組んでいる。

 「勝群星」の子は脂肪交雑やロース芯面積で、県歴代最高の検定成績を収めた。バラ肉の厚さなどにも優れ、産肉能力の評価は高い。父は「勝海邦」、母の父が「北国7の8」。勝群星の評価は農家や購買者の間で高まり、13年度の精液払い下げ本数1574本は、前年度の718本と比べて倍増した。3位は「福福波」の140本だった。


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