社会・全般
2014年4月16日(水)9:00
新里恵さんに辞令交付/宮古上布の検査で県
【那覇支社】2014年度の県伝統工芸製品検査員の辞令交付式が14日、県庁の商工労働部長室で行われ、宮古上布検査所の新里恵さんら9人に下地明和部長が辞令を交付した。任期は来年3月31日まで。
検査制度は宮古上布や芭蕉布、紅型など21種類の染織物の品質の検査や評価を通して、県内の染織製品の信頼を高め消費者が安心して購入できるよう1974年から実施している。検査員は宮古を含む県内9カ所の検査所に所属し、品質検査や技術指導などを行う。
辞令を交付した下地部長は「染織の伝統工芸を信頼される沖縄のブランドとして保持するには、検査員の力が大きく左右するので頑張ってほしい」と激励した。
交付式の後、再任で2年目になる新里さんは「去年と同様に、十字の絣模様や打ち込み方、藍染の色具合などの検査に注意したい」と話した。
県商工部によると、宮古上布検査所の着尺・帯の検査件数実績では06、08年の27件をピークに02年から2桁台で推移してきたが、2013年は6件と大幅に下回った。