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社会・全般
2014年4月21日(月)9:00

ウイリアムズ(米国)初優勝/第30回全日本トライアスロン宮古島大会

女子は県勢の田中制す/記念大会1303人が完走


ゴールテープを高々と上げて喜ぶ総合優勝のベンジャミン・ウイリアムズ=20日、宮古島市陸上競技場

ゴールテープを高々と上げて喜ぶ総合優勝のベンジャミン・ウイリアムズ=20日、宮古島市陸上競技場

 第30回全日本トライアスロン宮古島大会(主催・宮古島市など)は20日、池間島、来間島を含む宮古本島一円で行われた。3種目の合計200・195㌔で争われた結果、アメリカのベンジャミン・ウイリアムズ(30)が7時間49分35秒で総合優勝を飾った。女子は県勢の田中敬子が8時間42分3秒で制した。共に初出場初優勝だった。最終出場者数は1531人で1303人が完走。完走率は85・1%だった。

 

 大会はスイム3㌔、バイク155㌔、ラン42・195㌔で行われた。午前7時のスイムスタート時の気温は21・6度だったが時間とともにぐんぐん上昇。日中の最高気温は27度(午後2時53分)に達した。

 レースは序盤から混戦模様に。スイムは28回大会総合2位の西内洋行がトップで上がったが、バイクに入ると外国勢が躍進。ドイツのサイモン・ユンが一気に抜け出して独走した。


圧倒的な強さで女子の部を制した田中敬子=20日、宮古島市陸上競技場

圧倒的な強さで女子の部を制した田中敬子=20日、宮古島市陸上競技場

 バイク終了時点でトップのユンと2位のウイリアムズの差は10分以上、ユンの圧倒的優位と思われたがランの序盤でユンがまさかのリタイヤ、ウイリアムズが逆転に成功した。

 その後のレースは二転三転。先行するウイリアムズを追っていた国内有力選手の戸原開人と西内が一時はウイリアムズを逆転、そのまま逃げ切りを図った。

 しかし、終始落ち着いたレース運びで自分のペースを守ったウイリアムズが再び逆転し、日本勢を置き去りにした。

 残り18㌔は独走。最後まで安定感を印象付けたウイリアムズが第30回の記念大会を制覇した。

 一方、女子は田中が圧巻のレース運びで初優勝を飾った。スイムの記録は41分28秒、総合でも10位に入る泳ぎで強さを見せた。

 バイク、ランに入っても他の選手をまったく寄せ付けずに独走。2位の酒井絵美に20分近い差をつけ、総合でもトップ20に入る圧勝で初優勝を飾った。

 30回の節目となる記念大会には海外20カ国からの計126人を含む1647人がエントリーし、最終的に1531人が出場した。

 コースの沿道では、地域住民が「ワイドー」の声援を送ったり、歌や三線の演奏を披露したりして選手を応援。選手は自己の限界に挑み、家族や友人が待つゴールを目指して力走した。


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