トライ経済効果は3億3600万円/今年の大会
雇用誘発効果38人
おきぎん経済研究所(那覇市)は24日、今年4月に開催された「第26回全日本トライアスロン宮古島大会の経済効果(試算)」を発表した。直接、間接1次、同2次効果を合わせた経済波及効果(生産誘発額)は前回を3・2%下回る3億3600万円となった。産業別ではサービス業や製造業、商業を中心に波及した。雇用誘発効果は38人。効果は選手や家族、マスコミ、ボランティアら総勢約7100人の参加があったとして試算した。
直接効果は、宣伝広告費や弁当代などの大会運営費や、選手と家族、マスコミ関係者らの宿泊費、飲食費、遊興費、土産代等からなり、効果額(消費額合計)は約1億9900万円。
直接効果に伴う原材料の仕入れや中間経費など他産業に波及する間接1次効果は、約8200万円となった。直接、1次効果で生じた雇用者所得が消費に波及する間接2次効果は約5500万円だった。
直接、1次、2次効果で生み出された各産業の利益を示す付加価値誘発額は、約1億7600万円。これは県内総生産額約3兆6620億円(07年度)の0・005%、宮古島市内純生産額約986億円(年度)の0・18%に相当する。
経済波及効果の3・2%減は、前回記念大会の参加者増加(前回参加選手1441人、今回1403人)の反動などによると分析している。
今年のトライ大会は開会式(4月16日)、競技(18日)、表彰式・閉会式(19日)の日程で開催された。
参加者約7100人の内訳は、選手と家族1800人、マスコミ関係者272人、ボランティアが5000人。出場選手は他府県1146人、県内122人、地元95人、海外40人だった。