農家総手取額71億円/13-14年期キビ操業
伊良部工場最後に終了/原料は前期並32万6000㌧
宮古地区の2013~14年期のサトウキビ製糖操業は21日、宮古製糖伊良部工場を最後に終了した。沖糖宮古工場、宮糖城辺、同伊良部、同多良間4工場の合計搬入量は、前期並の32万6419㌧。平均反収は6・7㌧と低水準だったが、株出面積が前期と比べて8割増え全体の生産量をカバーした。農家総手取額は約70億9500万円となった。
宮古製糖伊良部工場の原料搬入量は6万648㌧で、前期の5万2022㌧を8626㌧(16・6%)上回った。
平均反収は7・2㌧と前期の6・3㌧と比べ1㌧近く増えた。主流品種が農林号(構成比50・2%)に替わったのが主要因とみている。前期まで5割以上だった農林15号は21・1%に減った。
平均糖度は14・5度と基準糖度帯(13・1~14・3度)を超えた。操業前半は昨年10月の台風に伴うキビの葉の裂傷被害が影響し、低い水準で推移したが後半天気に恵まれ持ち直した。
株出の収穫面積は土壌害虫のハリガネムシに有効な新農薬の登場やアオドウガネ成虫の誘殺灯の大量設置により、増える傾向にあり今期は101㌶と全面積841㌶の12%を占めた。前期の56㌶と比べ、約2倍に伸びた。一方、平均反収は約5㌧と目標の5・5㌧に届かず、今後の課題になった。
トン当たり農家手取り額は2万2432円で基準額の2万1554円を878円上回った。
ハーベスターで収穫した原料の割合は21%を占め、沖糖や宮糖城辺の59%と比べて低い。
宮古地区のサトウキビ生産量は07年産から10年産まで、4年連続30万㌧を突破した。11年産は大不作となったが、12年産と今期は30万㌧台を維持した。
地区全体の収穫面積は株出の拡大を背景に増加傾向にあり、今期は前期比154㌶増の4859㌶となった。
株出面積は1629㌶と全面積の33%を占めた。前期の914㌶と比べ715㌶(78%)増えた。