献血者数伸び悩み/宮古地区13年
前年より70人減少/血液不足、島外から確保
宮古地区における2013年の献血者数は1336人となり、前年より70人減少したことが県赤十字血液センターのまとめで分かった。過去10年間では千人台を維持しているものの、横ばい状況で推移している。今年最初の移動献血は5月6日~23日まで行われる。目標は770人。
宮古地区の献血者数は、91年の2359人をピークに年々減少した。
2001年には965人と初めて千人を割り込んだ。
04年からは千人台に回復したものの、13年までは1100人台~1400人台で推移している。
宮古地区では、島内のみでの血液が確保できておらず、不足分は島外からの供給に頼っているのが現状だ。
同センターでは「離島では、夜間や台風の時に島外から血液がもらえない場合がある。患者の生命を脅かさないよう、島内で血液の自給自足が図られるようにすることが重要」と話している。
献血者数の伸び悩みは県全体でも同様で、同センターでは少子高齢化や人口減少などが背景にあると指摘している。
10代や20代の若い人たちの献血が伸び悩んでいることから同センターでは「若いうちから献血に対する意識を高めさせることが必要。地道な活動が血液の安定供給につながっていく」と話している。
また、「献血に協力出来る人は健康という証し。自分の健康チェックにも役立ててほしい」と理解と協力を呼び掛けている。
宮古地区での移動献血は毎年5月と10月の計2回行われており、今年の目標は1533人となっている。