宮古島キャンパス開設/琉球大学
学び直しの機会充実
琉球大学のサテライト宮古島キャンパスが24日、宮古島市中央公民館内に開設された。インターネットのビデオ会議システムを活用し、琉球大学が公開する授業や講座を宮古島キャンパスに配信、市民はこれらの講座を原則無料で受講することができる。2014年度は二つの授業と九つの講座が配信される予定で、市民の学び直しの機会が充実する。授業・講座の配信は来月1日から始まる。
琉球大学が文科省に申請した「ちゅら島の未来を創る知の津梁」が採択されたことを受けて開設。同大は当該自治体と連携して公開授業・講座を提供し、大学と地域が密接に結び付く学びのコミュニティーモデルの構築を目指す。
サテライトキャンパスは宮古島のほかに、那覇、石垣にも開設した。インターネットで双方向のやり取りを可能にする「サテライト教育システム(ビデオ会議システム)」を活用し、大学が主催する公開の授業や講座を現地サテライトに無料で配信する仕組みだ。
宮古島キャンパスでは5月に「海洋の科学」、8月中旬には「天体観測を通して学ぶ宇宙」が公開授業として配信される。担当学部はそれぞれ理学部。
公開講座の専門コースは医学部と教育学部が担当する。「新人養護教諭のための実務サポート講習」「ジオガイド養成講座」の2コースが予定されている。
一般コースは観光産業科学部と医学部、教育学部が計7コースを配信(一部は出前講座)する。
講座内容は「地域住民による健康まちづくり」「市民ランナーのためのランニング科学講座」など。
サテライト宮古島キャンパスの開設式典は24日に行われ、大城肇学長と下地敏彦市長が公民館入り口に看板を設置した。
大城学長は「地域のニーズに機動的に応えられるよう大学を挙げて運営に当たりたい」と決意を表明。下地市長は「受講生にとって魅力の講座ばかり。この宮古島キャンパスを活用して学び直しの機会をより充実させたい」と述べた。
この後、琉大法文学部の池田栄史教授がデモンストレーションとして公開講座を実施。式典に出席した教育関係者は、琉大からサテライト教育システムを活用して配信される講座をリアルタイムで受講した。
来月1日から配信が始まる公開授業・講座の受講を希望する人は琉球大学学術国際部地域連携推進課RCC事業本部(中頭郡西原町字千原1)に申し込む。方法は同本部サイト(http://ryudaicoc.jim.u-ryukyu.ac.jp/lecture)にある申込書に必要事項を記入して直接提出するか、ファクスか郵送にて提出する。詳細は同本部(電話098・895・8085)まで。