上里さん(荷川取)ら3人を表彰/県糖業振興協会
13-14年期さとうきび競作会
【那覇支社】県糖業振興協会(比嘉靖理事長)主催の第38回さとうきび競作会表彰式が24日、沖縄産業支援センターで開かれ、2013/14年期サトウキビ生産で優秀な成績を収めた11個人1法人を表彰した。宮古地区からは、農家の部2位(農林水産省生産局長賞)に上里豊一さん(71)=平良荷川取=が選ばれた。
また、多量生産の部(農家)では高江洲昭男さん(48)=多良間村仲筋=が42万8112㌔を生産し第1位(農畜産業振興機構理事長賞)を獲得。特別表彰では地域のサトウキビ生産振興に多大な貢献があったとして、平安山繁さん(71)=城辺福東=の3人が表彰された。
今期の競作会で2位となった上里さんは夏植の10㌃当たり収量16・940㌧、糖度15・0度、甘蔗糖重量(10㌃当たり)2・862㌧の成績を収めた。また、多量生産1位の高江洲さんは総生産量428・112㌧、甘蔗糖度13・10度の成績だった。特別表彰の平安山さんはサトウキビ栽培歴が40年で、福東地区の原料員を務めながら病害虫防除や適期肥培管理の指導など地域リーダーとしての活動が評価された。
受賞の喜びを上里さんは「うれしいの一言。土づくりや雑草除去に注意して、今まで以上にハーベスターの有効な使い方を考えて頑張りたい。今回は2位なので来年は優勝を目指したい」と話した。高江洲さんは「ありがたい。キビがあっての島であり島の宝物だ。受託作業も増えるので若い担い手と一緒に取り組みたい」と抱負を述べた。
特別表彰を受けた平安山さんは「とてもうれしい。地元の原料員として後輩たちもしっかり育てていきたい」と話した。
主催者あいさつで比嘉理事長は「農家の皆さんの努力により年ごとに収量、品質ともに向上している。県内サトウキビは台風や病害虫発生の影響などで厳しい環境にあるが今後も皆さんの生産意欲向上に努めたい」と述べ、受賞者をたたえた。