DVDを全学校へ贈呈/仲村君監督 「島の時間」
完成披露会も実施
中学生の映画監督・仲村颯悟君(沖縄東中3年)が、宮古島で撮影した映画「島の時間」のDVDがこのほど完成し16日、シネマパニック宮古島で完成披露が行われた。映画制作に協力した関係者が招かれ、豊かな自然の中で友情を育む子どもたちの姿を描いた感性豊かな作品に見入った。このDVDは市教育委員会を通して市内の全小、中学校などに配布される。仲村君が同日、川上哲也教育長に贈呈した。
DVDは、昨年10月にマティダ市民劇場で行った上映会などの収益金で製作。仲村君の要望で撮影に協力してくれた関係各団体に贈られる。
完成披露前に上映実行委員会の下地昌伸委員長(シネマパニック宮古島支配人)は、映画をつくるきっかけや撮影でのさまざまなエピソードなどを紹介。「手弁当でたくさんの人たちが協力してくれた」と感謝の言葉を述べた。
仲村君は「皆さんが協力してくれたので良い作品に仕上がった。ぜひ多くの人たちに見てほしい」と話し、完成したばかりのDVDを贈呈した。
受け取った川上教育長は「宮古の子どもたちがDVDを見て、仲村君に続こうという気持ちになるかも知れない」と完成を共に喜んだ。
映画「島の時間」は来間島が舞台。青い海や空、サトウキビ畑など豊かな自然の中で伸び伸びと遊ぶ子どもたちを登場させながら友情の大切さを描いた。
仲村君は「協力してくれた宮古の人たちに恩返しをしたかった。これからも沖縄や宮古を題材にした作品を撮り続けていきたい」と話した。次作は、平良西里のガングリユマタの交差点に夜になると出没するといわれる伝説の「片足ピンザ(ヤギの幽霊)」を題材にしたホラー映画を予定。ジュゴンを主題に環境問題を問い掛ける作品もつくりたいと意欲をみせた。