13年度は7136人が入館/地下ダム資料館
巨大3軸ドリルなど目玉
城辺福里にある宮古島市地下ダム資料館の2013年度の入館者数は、7136人に上った。宮古の地下ダムは世界でも類を見ない大規模施設。ダムを造る先端技術は世界から注目を集め、視察に訪れる外国人も多いという。地下には石灰岩を砕いて掘り進みセメントミルクを注入して止水壁を造る3軸削孔機の巨大ドリルを展示した。
資料館の概要説明パネルは1971年の大干ばつから、福里地下ダムが完成した2000年までの事業経過を紹介。「水無し農業からの脱却」を目指した宮古の人々の思いなどを伝えている。
玄関ロビーの地下ダム模型は、断面構造や雨が地層に浸透していく様子、ファームポンドへの揚水、スプリンクラーによる散水の様子を光の動きで表現した。
地下ダムからファームポンドまで水をくみ上げるイメージを体感してもらうユニークな「人力ポンプ」のコーナーもある。
宮古の農業のコーナーでは特産品として黒糖やマンゴー、パパイアなどを紹介した。
地下には宮古島の地下65~70㍍の地層のサンプルも展示した。
入館者の内訳は一般が5071人、学生579人、児童・生徒381人、免除1105人。地元の小中高校生は学習を目的に学校から申請があれば無料で入館できる。
開館時間は夏季(4~9月)は午前9時30分~午後6時15分。冬季(10~3月)が午前8時30分~午後5時15分。休館日は毎週月曜日と年末年始。入館料金は一般個人が300円、同団体250円、学生個人200円、同団体150円、児童・生徒個人100円、同団体が50円となっている。