補正予算など4件可決/市議会臨時会
野党 「専決処分を乱用」と反発
宮古島市議会(真栄城徳彦議長)は1日、臨時会を開き、下地敏彦市長から提案された3億3371万円の一般会計補正予算など4件を原案通り可決、承認し閉会した。4件のうち、2件が専決処分の承認を求める案件だったため野党などから「専決処分を乱用し、議会の議決権を侵害した」などと反発の声が上がった。
可決された補正予算には新城海岸仮設トイレの設置費用464万円などが盛り込まれている。
同施設は海岸保安林内に県の許可なく建設されていたとして、昨年12月2日に森林法違反行為にあたると県が指摘。
市は同保安林の原状回復を図るため、施設を撤去し植林作業を進めている。
補正後の歳入歳出総額は370億8171万円となった。
そのほか可決された議案は「宮古島市来間島再生可能エネルギー100%自活実証事業」に係るシステム構築業務委託契約。
「市税条例等の一部を改正する条例」と「市国民健康保険税条例の一部を改正する条例」については野党などが反対したが採決の結果、与党などの賛成多数で承認された。
この2件は、一定の緊急状況や市民への周知を踏まえ、議会の議決、決定前に首長自らが決める「専決処分」の承認を求めたため、野党などが強く反発。「専決処分の在り方を検討してほしい」と苦言を呈した。