有効求人倍率0.91倍/宮古の雇用3月
過去最高を更新/医療・福祉、観光など好調
宮古公共職業安定所(青山雄一所長)管内の3月の有効求人倍率(求職者一人当たりの求人数の割合)は0・91倍と、過去最高となった前月の0・88倍を0・03ポイント更新した。30カ月連続で伸びた。青山所長が2日雇用の動き(14年3月)を発表した。医療・福祉や観光関連産業などの求人数が多く地域雇用を引っ張っている。
有効求人倍率は経済の指標とされ、高いほど好景気を背景に雇用環境が良くなった状況を表す。宮古の0・91倍は県平均の0・63倍と比べ0・28ポイント高かった。
青山所長は「(労働者に有利な)高い求人倍率は喜ばしいことだが、一方で職安には求人側の要望に応えるため就職あっせんの努力が求められる」と述べた。
就職件数は263件で前年同月比22件(9・1%)、4カ月連続増えた。(以下増減は前年同月比)
県内就職は251件(32件、14・6%増)。県外は10件、45・5%減の12件となった。医療福祉が54人(15人増)、公務・その他が137人(51人増)だった。
新規求人数は370人と55人(17・5%)増え、2カ月連続増加した。産業別の求人数は医療・福祉の148人(48人増)が最も多い。次いで宿泊・飲食サービスの64人(7人増)、卸売・小売の50人(5人増)などが続いた。
福祉の有効求人倍率は1・66倍とかなり高い。事業所が看護師や介護士、保育士など有資格者を求めているのに対し、その条件を満たす人が不足していることを要因の一つに上げた。建設業でも、有資格の若者が不足しているという。
月間有効求人数は1353人と107人(8・6%)、32カ月連続増加した。
新規求職件数は44件(13・2%)減の289件。7カ月連続減った。
月間有効求職者数は1481人と171人(10・4%)、13カ月連続減少した。